昔の人はよく言ったもので,相続にまつわる紛争を予防する最善の方法は,後に残された人のために何も財産を残さない。の一言に尽きます。

 しかし,せっかく懸命に働いて築き上げた財産,妻や子に残してあげたいというのも,また十分に理解できる心情です。
 では,もめない形で,上手に残された遺族に財産を相続してもらうには,どうすればよいのでしょうか?以下,要点を申し上げます。

○ 相続――どうしてこんなにもめるの?

○ 相続で「もめない」ための秘訣

○ 「もめてしまったら」どうする?

○ 弁護士が力になれること

次頁以降で,それぞれ詳しく解説します。