離婚には結婚に要するエネルギーの少なくとも10倍のエネルギーを費やすと言われます。

離婚をするだけだったら,離婚届にサインをして,役所に出すだけで済むはずなのに,どうして?と思われるかもしれません。

手続自体は簡単なはずの離婚が,膨大なエネルギーを要するものになっているのは,次の3つの理由があります。

1 協議事項の量の多さ(財産分与,慰謝料,親権者,養育費,面会交流,年金分割,
  その他)

2 協議事項が重大であること(自分と子どもたちのその後の人生を大きく左右する)

3 協議そのものが困難(相手が威圧的,理不尽,そもそも連絡が取れない等)

これらは決して目をつぶってはいけない「現実」です。
あえて見ない,考えないままの安易な離婚は,おそらくは何も考えないままの安易な結婚と同様,悲惨な結果を招いてしまうでしょう。

では,何を,どのように協議すればよいのでしょう。
どう現実に向き合うのでしょうか。
次項をご覧ください。