債務の整理を弁護士に依頼すると,たいていの場合,総返済額が減ります。どうして,弁護士に債務整理を依頼すると,返済額が減るのでしょうか?

  次の2つの理由があります。

(1) 法律違反の利息を差し引いた額を割り出し,交渉する

 サラ金やクレジット会社のほとんどは,利息制限法に違反した利息(いわゆる「グレーゾーン金利」)を徴収してきました。弁護士に債務整理を依頼した場合,「グレーゾーン金利を差し引いた額でしかご返済できません。」という形で,返済の交渉をします。その結果,総返済額が減少する可能性が高いのです。

(2) 経過利息,将来利息を付けない和解

 グレーゾーン金利を差し引いた結果,なお債務が残る場合にも,弁護士が受任した後,支払い済みまでの金利については,ゼロとしてもらう和解をします。このように,金利ゼロでの分割払いに応じてもらえるというのは,返済総額を大幅に減少させ,経済的な再起にとって大きいと言えます。